皆さん、『キューティクル』という言葉を多くの方は耳にしたことがあると思います。
「髪がパサつく」
「キシキシする」
「切れ毛や枝毛が多い」
などの髪に関する悩みやトラブル。
これらの原因の多くは髪のキューティクルが傷んでいることにあります。
では、キューティクルの傷みはどのように起き、それを保つためにはどのようなことをすればよいのでしょうか?
今回はそんな悩ましいキューティクルについて、原因と改善方法を詳しく見ていきたいと思います。
キューティクルとは?
私たちの髪は3層構造になっています。
中心部をメデュラ、その上にコルテックス、そして一番外側をキューティクルといいます。
キューティクルはメデュラ、コルテックスを外的刺激から保護する役割を持っています。
そのため、キューティクルが傷んで剥がれ落ちることによって、髪のダメージは深刻になってしまいます。
また、一度剥がれ落ちてしまったキューティクルは修復不能です。
ですので、きちんと髪のケアをすることが大事なのです。
傷んでいる髪と健康な髪の違いは?
傷んでいる髪と健康な髪との違いは、抜け毛を水に浮かべてみることで簡単に確認することができます。
健康な髪は水に浮きますが、傷んでいる髪は水に沈みます。
これは、健康な髪はキューティクルで覆われていて水を弾くので浮き上がるのですが、傷んでいる髪は水分を吸収して重くなるため、沈んでしまうことが原因なのです。
キューティクルの傷みが引き起こすこと
では、キューティクルが傷んでしまうと具体的にどのようなことが起きてしまうのか、以下に記載します。
髪のパサつき
キューティクルが傷つくと、髪の断面が凸凹に乱れてしまいます。
そして凸凹になった髪同士、または寝ている間の髪と枕との摩擦によって髪のキューティクルが剥がされてしまいます。
キューティクルを失った髪は、髪内部の水分を保つことができなくなってパサつくと感じるのです。
枝毛や切れ毛
パサつきと同様、キューティクルが失われると髪を守るものがなくなってしまいます。
そうなると、髪の水分や栄養素が流出してしまい、枝毛や切れ毛の発生につながってしまいます。
髪の色が抜けてしまう
髪の色が茶色っぽくなってしまうものです。
キューティクルが失われると、髪色を構成するメラニン色素も流出してしまうため、髪の色が褪せて茶色っぽくなってしまいます。
キューティクルを守るためには?
では、キューティクルを守るためにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
普段から注意すべきこと、普段からできるケアは以下のとおりです。
紫外線を避ける
紫外線は肌だけでなく髪にとっても大敵です。
紫外線によって髪の毛の強度の低下や乾燥が引き起こされます。
外出時には帽子を被ることが一番の対策方法です。
帽子に抵抗感がある方は、日傘や髪用の日焼け止めスプレーの使用がオススメです。
摩擦を避ける
摩擦によってキューティクルが剥がれてしまいます。
お風呂から上がった後に水気をよく取るためにと、タオルでゴシゴシ拭くのは良くありません。
拭き方のコツとしては、タオルで頭全体を覆い、頭皮をマッサージするように指の腹で押していくのが良いでしょう。
また、寝ている間の枕と髪との摩擦も同じくダメージを与えます。
髪を結う・まとめる、または、ナイトキャップを被って寝るというのが対策方法として挙げられます。
パーマ・カラーを避ける
パーマ剤やカラー剤は、髪の内部に薬剤を浸透させるので、キューティクルを剥がしやすくする作用があるということになります。
なるべく避けた方が良いでしょう。
ヘアオイルを使用する
ヘアオイルを使用することで、髪にとってさまざまなメリットがあります。
具体的には、
◼️髪の保湿:
オイルで髪をコーティングすることにより、水分や栄養素を保存する
◼️熱ダメージの軽減:
髪の保湿同様、オイルコーティングにより、熱に弱い髪をドライヤーの熱から保護する
◼️頭皮のクレンジング:
頭皮をオイルで浮き上がらせる→皮脂の毛穴詰まりを防ぐ
という効果があります。
正しいオイルケアの仕方
オイルの効果を最大限発揮させるには、正しい使用方法を知っておくことが大事です。
なお、ヘアオイルはお風呂後などの髪が濡れている状態の時につけるのが大前提です。
手順については以下のとおりです。
①適量のオイル(1〜2滴)を手のひらに出して両手によくなじませる
この時、指と指の間にもオイルをなじませておくとより良いです。
②オイルを髪全体につける
指を根元から毛先に持ち上げるようにつけていきます。髪全体に薄く広げましょう。
髪の毛を両手で挟んで上から下へスライドさせるようにつけるのが効果的です。
髪全体がしっとりするようにしましょう。
③手のひらの残りのオイルを毛先につける
髪全体につけた後は、手に残っているオイルを毛先につけていきます。
以上が正しいヘアオイルの付け方です。
下の動画で以上の付け方について実践されているので参考にしてみてください。
※これらは洗い流さないタイプのヘアオイルの付け方を説明したものですので、洗い流すタイプのものについては最後に必ず十分に洗い流してください。